新庄ビッグボスの会見から見るビジネスでも活かせるテクニック

野球大好きカープファンの皿谷です。
今回は北海道日本ハムファイターズ監督就任から話題が尽きない新庄ビッグボスの監督就任会見からビジネスでも活かせるテクニックを紹介します。

①代表質問の1つ目で監督就任の心境を聞かれたビッグボスは、「自分がいちばんびっくりしています。『僕でいいのかな』という思いの反面、『僕しかいないな』と。日本ハムを変えていきますし、『僕がプロ野球を変えていきたいな』という気持ちで帰ってきました」とコメント。
これは「真っ先に『変えていく』とはっきり言い切ることで、注目を集めるとともに本気度の高さを伝え、関係者をその気にさせる」という管理職に有効なテクニックです。

②ビッグボスはのちに監督のイメージを聞かれたときも、「イメージ的には堅い。まじめな顔して腕組んでやっているイメージなんですけど、これからは僕が監督像というものを変えていきます」とコメントしていました。
最後の「変えていきます」というフレーズだけ力強くしっかり発声した点も、ビジネスパーソンがプレゼンテーションなどで使えるテクニックです。

③監督は自信がなかったとしても選手、球団関係者、ファンの手前、「優勝を目指します」と言うものですが、ビッグボスはコメントの最初と最後ではっきりそれを否定しました。これは過激なコメントのように見えて、実際は「目の前の一戦一戦に向き合っていく」「その結果、秋に優勝が見えてくるような形にしていく」という堅実な思考回路です。
また、「最初と最後に同じフレーズを繰り返して強調する」という話術は、メッセージ性を高める基本テクニックの1つです。

報道では派手なイメージが強調されがちな新庄ビッグボスですが巧みな話術で野球に興味がない人をも惹きつけ、発する言葉の大半が分かりやすくメッセージ性も伴っている。監督になるべくしてなった頼もしいリーダーなのです。そんな新庄ビッグボスから学ぶべきことはこれからもっと増えることでしょう。