パッケージのリデザインから考察してみる①

成功例編

今回は実際に販売されている商品のリデザイン例を紹介し、
売上とデザインの関係について考えてみたいと思います。

Meiji」はこだわりの良質なカカオを使った高級路線のチョコレートを開発し、
2014年から初代「The Chocolate」を売り出していました。

品質には特に問題がなかったものの、売上が伸び悩んでしまい、
発売から1年でリニューアルチームが結成されたそうです。


初代パッケージ

初代のパッケージではエレガントな文字とカカオの写真を配置し、質の良いカカオを使っていることを伝えていますが、消費者には見た目としてのカカオはあまり認知されておらず、
商品は「少し高いチョコレート」という受け取られ方をされてしまいました。

では、リニューアルされたパッケージを見てみましょう。


最新パッケージ

フレーバーごとに並べてみるととてもカラフルで、
現代的な印象で手作り感のあるクラフト調の見た目が採用され、上質な印象が演出されています。

また、チョコレートの形状には4種類が採用され、
” ミニブロック “ “ ドーム “ “ ギザギザ “ “ スティック “ があります。

この工夫は見た目の問題だけではなく、形や1口の量で味が変わり、同じチョコレートでも違った味を感じることができるそうです。
結果として目標の2倍にもなる3ヶ月で900万個の売上を記録しました。

リデザインによってユーザーへの伝わり方が大きく変わることが目に見えてわかる事例だと思います。

WEBデザインで学んだ、完成して終わりにするのではなく、メンテナンスを重ねてアップデートし、更なる売り上げを目指すことにも大きく共通していると言えます。

パッケージのリデザインから考察してみる② 失敗例編 に続く

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