かつて発売されていた変わったゲームカセットたち

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現在ゲームコンテンツを保存しているメディアはディスクや小さなカード型メモリ、またはダウンロードでしょう。昔のレトロゲームの多くは大きなカセットタイプでした。本体に差し込めれば良かったのでメーカーやゲーム機によってさまざまな形状やデザインのカセットが発売されてきました。今回は、その中でも変わった特徴を持つカセットをいくつか紹介していきます。

アタリ ATARI 2600 「XONOX DOUBLE-ENDERカートリッジ」

ダブルエンドカートリッジのひとつ
「チャックノリススーパーキック」と「アーテアリーデュエル」が遊べる

黎明期の試行錯誤の時代、ATARI 2600から特殊なカセットを紹介します。
XONOXから発売されたダブルエンドカートリッジです。
このカセットは上下に端子があり、ひっくり返すことで別のゲームが遊べる一本で二度おいしいカセットなのです!
当時の価格や評判は不明ですがなかなか面白い発想ですね、標準的なカセットより倍の長さや立てて保管するとホコリが気になるところ。
ちなみにアメリカでは8種類のダブルエンドカートリッジが発売されており片方同じゲームでももう片方は違うゲームというパターンもあります。ダブルエンドカートリッジで発売されたゲームの全ては通常のカセットでも発売されています。

コレコ テルスターアーケード「三角カセット」

本体から既に異質。奇妙な三角形の本体とカセット。

ATARI 2600と同時期に発売されたゲーム機、これは標準のカセットですが十分変わってるので紹介します。銃やハンドルがついた特殊な三角の本体、その上にはめ込んでいる銀色の三角がカセットです。まるで遺跡にはめ込むと扉が開く的な面白いシステムです。カセットによって3面ある操作盤のどれを使うか違って、本体を回転させ使用する操作盤を自分の方に向けて遊びます。カセットより本体のほうに目が行っちゃった…標準カセットでこれは反則よ、
ちなみに日本でも輸入販売されていた。

ミルトンブラッドリー マイクロビジョン 「カバー型カセット」

明らかにマイクロと呼べる大きさではない

世界初のカセット交換式携帯ゲーム機であるマイクロビジョンは、
カバー型のカセットに画面、操作ボタンがついた特殊なものになっています。写真右上のようにまるごと交換できるようになっています。ゲームによって操作ボタンの配置が違っていて、画面はゲーム&ウォッチのようにキャラクターが固定されているタイプの画面のようです。本体は電源とCPUとしての機能くらいしかないと思われます。

エポック社 スーパーカセットビジョン 「バックアップカセット」

バックアップカセットの裏面、単三電池が2本入る

ファミコンのバックアップカセットにはボタン電池が内臓されているということは有名だが、日本初のバックアップカセットはスーパーカセットビジョンにあった。(ゲームに限定しなければファミリーベーシックで既にある)単三電池2本でセーブデータを保存して、消耗すれば自分で交換できるお手軽さが良い。対応ソフトは3本発売された。

セガ SG-1000 SC-3000 セガマークⅢ 「テレビおえかき」

カセットにペンタブレットが直付けされている。

ゲーム機本体を介さずカセットに直接ペンタブレットがくっついているおえかきソフトです。
描いた絵の保存はできず、ペンタブレットも現在のものと比べるとかなり強く押さないと反応しないようです。

任天堂 ファミコン 「アイレム 発光ダイオード付カセット」

発光ダイオード付カセットのひとつ「スクーン」ダイオードが無いバージョンもある。

これは有名なので知ってるかたは多いと思います。電源を入れるとカセットの発光ダイオードが赤く光る面白い仕掛けです。発光ダイオード付カセットは初期タイトルの6種発売されました。

任天堂 スーパーファミコン 「バンダイ スーファミターボ」

本体にスーファミターボと専用ソフトが接続されている写真

スーパーファミコン末期にバンダイから発売されたカセットで小さなカセットを2本差し込むことができる。カセットによっては2本連動することも可能。ソフト数も少なくあまり売れなかった。

任天堂 ゲームボーイ 「ポケットカメラ」

ポケットカメラは色違いで発売されており、本体カラーに合わせて選ぶことができる

携帯ゲーム機のカセットは変わったものが出がち、ゲームボーイの画面でカメラが楽しめる!白黒写真で解像度も粗いが、撮影した写真に落書きやスタンプを押して遊ぶことができる。雰囲気も任天堂の遊び心満載な感じで遊んで楽しくなります。保存できる写真は30枚まで、アニメーション等いろんな機能がついているため30枚では正直足りない…外部メモリーみたいなのが欲しかったですね。

セガ メガドライブ 「ロックオンカートリッジ」

左がロックオンカートリッジの「ソニック&ナックルズ」
右の「ソニック3」を差し込むことにより完全版になる。

1990年代になりゲームの定義も落ち着いてきた頃、特殊なカセットはもう出ないかなと思ったら、セガがやっちゃいました。このカセットは上部にまたカセット差込口があって、対応したカセットを差し込むとパワーアップする仕組みです。対応ソフトは「ソニック3」の他に「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」があります。
ソフトを別々に作ってあとからドッキングという面白い発想がこの時代にも見られるとは、セガに感謝ですな☆

任天堂 NINTENDO 64 「セタ モデムカセット」

唯一の対応ソフト「森田将棋64」当時使用した人は何人いるのだろうか

カセット交換式テレビゲーム機最後の砦NINTENDO 64にも特殊なカセットがありました。
有線LANケーブルが差し込めるようになっていて、有料のネットワーク対戦が可能です。
みんなで遊べる系のアクションゲームなら流行りそうだと思いましたが将棋ソフトは…
周辺機器である64DDの「ランドネット」を使用せずカセット単体でネットワーク対戦ができるようにした意図はあったのでしょうか。

いかがでしたしょうか。
本当はもっと紹介できるカセットはありますがこのへんで、カセットという自由度が高い媒体のおかげで面白い発想が具現化できたのだと思います。

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